特別展《ゴミ×使用説明書》

国立民俗博物館は、フランスのマルセイユ地中海文明博物館(MuCEM、Museum of European and Mediterranean Civilisations)と共に、人類共通の課題であるゴミ問題に対する解決策を模索するため、特別展《ゴミ×使用説明書》を企画しました。

ゴミとは「使えなくなったため捨てられる物」を意味しますが、私たちの回りではむしろ使えるゴミが多く捨てられています。ゴミは私たちに、人々が何を食べて、何を着て、何を使用するかを見せるだけではなく、どれだけ無駄に物が浪費されているかをも生々しく見せてくれます。つまり、ゴミが資源にもというなる状況は、我々がどのように生きているかと関係しているのです。

今回の展示は、大量生産･大量消費の時代に、我々が生み出すゴミに対する問題提起の空間(Part1)と、それを解決すべく隣人が見せてくれた代案を見る空間(Part2)で構成されています。
ゴミ問題の原因は私たち自身です。この展示を通じて、我々が生きる環境や、さらには未来のために自分がやるべきことについて悩み、省察する時間が送れるよう願っています。