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「韓民族生活史館」では、韓国人の歴史および文化について、先史時代から現代にいたるまでの代表的な生活史関連の資料を中心に展示しております。導入部においては、韓国人の生活史を通史的に紹介し、資料にあらわれるさまざまな韓国人の姿を展示しております。「自然のなかから人間のなかへ」においては、旧石器時代から青銅器時代までの人びとの生活様式を、その変化に焦点を当てながら展示します。「領域の拡大」においては、三国時代から南北国時代まで、韓国の人たちの活動領域が拡大・統合されていくプロセスのなかにあらわれる生活様式を展示します。「文化の享受」においては、高麗時代から朝鮮時代までの人びとの生活様式を、高麗・朝鮮時代における儒教的支配体制のもとで花咲いた文化という視点から展示します。「大衆の登場と成長」においては、開港以後から近・現代にいたるまで、韓国人の生活様式を日常用品および空間にフォーカスを合わせて展示しております。
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この展示館では一年を周期とする農耕生活と四季の変化に合わせて暮らしてきた朝鮮時代(1392~1910)の韓国人の日常生活を見ることができます。
暮らしやすい場所にできた韓国の村は、人々が集まって暮してきた最小単位の生活空間です。この場所で暮してきた村人の生活様子を、春、夏、秋、冬の順で見ることができます。そして村と村、人と人、物資と物資をつなぐ文化と交易の場である市場を通じて韓国人の日常生活の全般がわかります。四季の循環という自然現象とこの自然に順応し作り出した農耕歳時をもとに形成された生業、衣食住・工芸など様々な生活の様子を見ることができます。
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この展示館では、朝鮮時代(1392~1910年)における両班(ヤンバン)士大夫の階層の人々が、生まれてから亡くなるまでのあいだに経験するさまざまな儀礼的なできごとのなかでもっとも理想とされていた形を中心に展示しております。朝鮮時代を生きた人々の生活は、その節々において、当時の社会的秩序を規制した基本理念としての儒教と深くかかわっておりました。儒教の社会においては、特に男子中心の家系の継承をもっとも重視していたため、子どもが生まれる前から男の子の誕生を切に祈りました。子どもが生まれてからは百日目や一年目のお祝いをすることで、その子どもの無事成長を祈願し、またそれへ感謝の気持ちを表現しました。男性は「冠礼」、女性は「笄礼」という成人式をおこなうことで一人前の成人として認められ、婚礼により家族を持つようになりました。さらに、男性は「科挙」という試験に受かって官職に就き、女性は家の生活の世話をすることがもっとも大事な役目とされておりました。年を取り、61歳になると「回甲宴」という儀礼をおこなって、長寿を祈りました。人が亡くなると、家族は「三年喪」という葬送儀礼(喪礼)を行い、その喪失の悲しみを乗り越えました。そして、亡くなった人の霊を家の祀堂に先祖としてまつり、祭祀をおこないました。これによって、残された子孫たちの繁栄と、親族間の親しい付き合いを図りました。
このような韓国人の人生儀礼の紹介だけでなく、ここでは伝統的な楽器や遊び道具などを使って、当時の風流をじかに体験してみることもできます。さらに、漢方の薬屋や民俗信仰など、当時の暮らしのなかで経験するさまざまな困難を乗り越えるための知恵をも紹介しております。
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寄贈室
国立民俗博物館は、伝統社会から現代社会にいたるまで、暮らしの足跡を刻んできたさまざまな資料の寄贈を受けております。このような寄贈物には、家代々に伝わる資料から、個人が一生をかけて収集したコレクション資料までいろいろなものがあります。これらは今の社会に残された貴重な資料として、特定個人のものにするのではなく、社会の多くの人たちが共有し、研究資料としても活用できます。ご寄贈いただいた資料のなかから、より貴重なものを選別し、特別に展示しております。
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